yuuyake

日本郵政グループについての、西日本新聞の2つのニュース記事を読みました。善良な人たちが、信じていた郵便局の人に騙されて、保険契約を結ばされ、理不尽なお金を徴収されていたのです。


かんぽ、局員がざんげ うそまみれの顧客勧誘「申し訳なかった」」「認知症女性、かんぽに月25万円 収入13万円、貯金底つく…「これは犯罪だ」次男怒り 」。


1つ目は、局員の告白記事です。「ざんげしたいことがあります」と保険営業を担当する関西の郵便局の男性局員が重い口を開きました。ノルマとお金を得るための詐欺行為なのです。

 

男性局員は、本来は保険に加入できない持病のある人に「告知の必要はない」と虚偽の説明をし、契約を結ぶことをしていました。全てはノルマのクリアと手当のため。


保険料を二重払いさせたり、無保険状態にさせたりする乗り換え隠しの「潜脱(せんだつ)」行為などの不正販売が横行して、9万件超にも上っているといいます。


2つ目の記事には、もうあきれてものが言えないどころか、激しい怒りが湧いてきます。42歳の引きこもりの長男と2人暮らしの軽度の認知症の71歳の女性に対して、11件の保険に加入させたというのです。

 

2017年5月に一度に5件、その後も契約を繰り返し、1年間で11件の保険に加入させられていたのです。女性の収入は年金など月約13万円。月額保険料は支払い能力を大幅に超える25万円以上に上っていました。


1年間で支払った保険料は200万円以上。貯金残高は底をつき、かんぽ生命から保険を担保に75万円の貸し付けまで受けていたのです。それでもすぐに残高不足になり、督促状が届いたのです。


犯罪以外の何物でもありません。いつから、こんな極悪企業になってしまったのでしょうか。吉本興業の問題が世間をにぎわしていますが、この日本郵政の問題は、とんでもない事態だと思います。

 

「今だけ。金だけ。自分だけ」が行くところまで行った感じです。エゴの闇の終着点。巨大組織ゆえの腐敗の極致に至っています。残された道は、崩壊するしかありません。