AsamaYamaS[1]

日本国内の新型コロナウイルスの集団感染は、中国武漢市からチャーター機での帰国者からクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗員・乗客への対応に注目が移っています。


新型ウイルス クルーズ船で新たに10人感染確認 厚労省》(2020年2月6日 21時07分 NHK)。クルーズ船では、新たに10人の感染が確認され、この船で感染が確認されたのは、合わせて20人となりました。

 

これまでに、乗員乗客3700人余りの検疫を行い、発熱やせきなどの症状があった120人と、症状がある人と濃厚接触した153人の合わせて273人から検体を採取して順次、ウイルス検査を実施しています。

 

今回は、71人分の検査結果が判明し、10人の感染が確認されました。クルーズ船内の感染状況がより深刻であることが分かります。クルーズ船内で起きていることは、国内感染の縮図だと感じます。

 

厚生労働省の発表では、2月6日10:00時点での国内感染者45名(うち横浜港寄港のクルーズ船内の乗客20名)、死亡者0名です。WHOの発表では、2月5日時点で、国外感染者24,521名、死亡者492名とされます。


今回の新型肺炎を軽視しないで自己防衛に努めることが大切です。感染を防ぐ対策としては「手洗いの徹底」「アルコール消毒の活用」「人混みを避ける」「マスクをする」ことなどです。

 

新型コロナウイルスは、新しいウイルスであり、まだ未知の部分が多いです。専門家でも正反対の内容を伝えている場合もあります。対象が目に見えない物であるからこそ、自分を守るために十分な留意が必要です。

 

こうした状況の中で、新型コロナウイルスの感染対策をドラスチックに実践している企業をネットニュースで知りました。《GMO ほぼ全社員を在宅勤務に 新型肺炎 感染防止で》(2020年2月6日 15時37分 NHK)。

 

東証1部上場のIT企業、「GMOインターネット」は、新型コロナウイルスへの感染を防ぐため、ほぼ全ての社員に在宅勤務を命じました。とても先見的な優れたリスク管理だと思います。


グループ全体の社員、約4000人のほぼ全員を対象に、先月27日から2週間、原則として在宅勤務を命じました。やむをえず、出勤する場合はマイカーやタクシーの利用を認め、気密性の高いマスクを配布して着用を義務づけています。

 

東日本大震災をきっかけに、非常時にも事業を続けるための体勢づくりに力を入れ、毎年、すべての社員が在宅勤務する日を設けて、訓練を重ねてきたということです。

 

企業のトップは、非常事態の時こそ、何よりも社員の命を守ることが重要です。お金という経済性を優先している日本の多くの企業が学ぶべきことが、ここにあると感じます。