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メキシコやアマゾンの古代文明を調べていく過程で、ナショナルジオグラフィックの記事《古代インカ、生贄の子らは薬物漬け》を見つけました。「アルゼンチン北部のジュジャイジャコ火山(標高6739m)の山頂で1999年、インカ帝国時代の子どものミイラ3体が発見された。」

 

「古代インカの生贄の儀式カパコチャで生き埋めにされたミイラは、保存状態が極めて良く、非常に安らかな表情で知られている。最近、新たな研究結果が公表され、3人の子どもはいずれも、生贄として捧げられる1年前から向精神作用成分の摂取を強いられていたという。」と記述されています。

 

ミイラの少女の固く編み込まれた長い毛髪からコカ(コカインの原料となる植物)やアルコールの成分が検出されたのです。コカは1年間を通して多量摂取が続いたようですが、対照的にアルコールが著しく増加するのは、死の数週間前になってからだといいます。

 

この記事を読んで、「松果体摂取のために麻薬や酒が生まれた」と直感しました。生贄の少女が苦しまずに命を終わらせるために麻薬や酒を摂取させたのだと思います。また、《ミイラの作り方》には、「エジプト人はミイラを作るとき、鼻から金属をつっこんで脳みそを掻き出した」という話もあります。

 

ネットで調べると、日本にも「生贄」と「酒」が繋がっている奇祭がありました。秋田県の東湖八坂神社に伝わる国重要無形民俗文化財の「統人行事(とうにんぎょうじ)の牛乗り」です。男性に酒を飲ませ泥酔させたうえで、牛にまたがらせを巡回するという、一風変わった神事です。

 

リンクの動画を観ると、牛に跨った泥酔状態の長髪の男性が非常にリアルで、気持ち悪く感じます。男性に酒を飲ませ、意識を失ったような状態で牛に乗らせたうえで町内を巡り、牛の周辺を数人の男性が囲みながらサポートします。

 

「八岐(ヤマタノオロチ)の大蛇退治」の故事と、男鹿市や潟上市など八郎潟周辺の農漁民の間に伝わる水神信仰とを習合させた祭礼といいます。ヤマタノオロチ伝説は、須佐之男命(スサノオノミコト)が生贄になる櫛名田比売(クシナダヒメ)を助けるために八岐大蛇に酒を飲ませて退治した話です。

 

神話からも生贄と酒は繋がっています。また、京都の松尾大社も「生贄」と「酒」が関係しています。松尾大社は秦氏によって作られた神社で、酒神が祀られています。松尾大社の背後の松尾山の山頂には磐座があり、松果体摂取のための生贄が行われていたと思われます。

 

松尾大社と磐座(いわくら)》の記事には、ユダヤ教と関連づけて、生贄の儀式について紹介されています。闇のために闇が生まれた感じです。松果体摂取のために生贄の儀式が生まれ、そのために麻薬やアルコールの酒が造られて来たと思います。

 

儀式からキリスト教などの宗教が生まれました。アヌンナキが伝えた松果体摂取は、地球の闇の起源であり、闇の叡智とも言えます。11つの闇の叡智を探求し理解していくことは、闇を統合して光の時代にするためにも必要だと感じます。