これまで日本や米国の大学の幾つかについて調査とワークを行ってきましたが、やはりキリスト教系の大学が闇の役割になっていると分かっています。それは、大局的に見ると、若い人たちの魂の光を封印し、暗闇の世界を構築するための人材を養成する意味があるからだと感じます。
逆に、若い人たちの魂的な視点では、大きな光になるための深い闇の経験を積む場所でもあります。日本におけるミッション系(キリスト教系)大学の数は、《ミッション系大学》によると、プロテスタント系大学(キリスト教学校教育同盟)が56大学、カトリック系大学(日本カトリック学校連合会)が20大学を数えます。
2020年の日本の大学の数は781大学であり、キリスト教系大学が約10%を占めます。プロテスタント系大学としては、明治学院大学、フェリス女学院大学、国際基督教大学、北星学園大学、同志社大学、関東学院大学、関西学院大学、青山学院大学、東京女子大学、立教大学、聖路加国際大学などがあります。
カトリック系大学としては、藤女子大学、上智大学、聖心女子大学、白百合女子大学、聖マリアンナ医科大学などがあります。日本最古のミッション・スクールは、1863年創立、1949年大学設置の明治学院大学で、ジェームス・カーティス・ヘボンが横浜で開いた「ヘボン塾」を起源とします。
日本で最初のカトリック系大学は、1913年創立、1928年大学設置の上智大学です。今回、上智大学についての闇の解除・統合を目的としたワークを行うことにしました。Wikipediaによれば、上智大学は、東京都千代田区紀尾井町に本部を置く日本の私立大学で、大学の略称は上智、Sophia(ソフィア)です。
「ソフィア」の原義はギリシア語の知恵で、神の叡智を示しています。世界最大の教育機関運営組織であるキリスト教のカトリック修道会イエズス会が開設し、現在は学校法人上智学院が経営する大学です。上智大学の起源は、1549年(天文18年)、カトリック教会イエズス会の宣教師であったフランシスコ・ザビエルの構想でした。
フランシスコ・ザビエルが、日本人の旺盛な知的好奇心や高い道徳性、誠実性に感銘を受け「日本のミヤコ(都)に大学を」と日本での高等教育機関開設を構想したことにあるとされます。しかし、フランシスコ・ザビエルの志は禁教令により叶いませんでした。
1905年(明治38年)に、ローマ教皇ピウス10世が、日本での高等教育機関設立をイエズス会に託し、ウィリアム・オコンネル司教を親善大使として明治天皇宛に親書を託し派遣しました。オコンネル司教が東京市長、帝国大学総長、桂太郎首相と精力的に会談を重ねた結果、1913年(大正2年)に専門学校令による上智大学が設立されました。
上智大学の特色としては、ローマ・カトリック教会やイエズス会、そして国連をはじめとする国際機関との強いネットワークを持つことです。1981年には教皇ヨハネ・パウロ2世が、2019年には教皇フランシスコがそれぞれ訪日時に、上智大学を訪問しています。第30代イエズス会総長のアドルフォ・ニコラスは上智大学神学部の出身であり、神学部教授でもありました。
上智大学神学部は、中世から神学部を起点として発展してきたヨーロッパの大学の伝統を受け継いでおり、日本で唯一のカトリック神学部です。緒方貞子(前国連高等難民弁務官)は、上智大学名誉教授です。2017年には、アントニオ・グテーレス国連事務総長が来校し講演をしています。(つづく)