クライアントの由美さんは、これまでのセッションから秩父を中心とした埼玉の地を開く役割を担っている方だと分かっていました。6月中頃のセッションでは、「平将門(たいらのまさかど)を光に還したい」という要望でした。由美さんは自分のワークで、「胸と首が苦しい」という不調のサインがあり、平将門の魂を光に還す必要があると感じていました。
ウィキペディアによると、平将門は、平安時代中期の関東の豪族です。平氏の姓を授けられた高望王の三男平良将の子です。武士階級が起こした初めてのクーデター事件としての平将門の乱で生涯を終えました。下総国、常陸国に広がった平氏一族の抗争から、やがては関東諸国を巻き込む争いへと進みました。平将門は、国衙を襲撃して印鑰(いんやく)を奪いました。
京都の朝廷 朱雀天皇に対抗して新皇を自称し、東国の独立を標榜したことによって朝敵となりました。しかし即位後わずか2か月たらずで藤原秀郷、平貞盛らにより討伐された。死後は御首神社、築土神社、神田明神、国王神社などに祀られています。合戦においては所領から産出される豊富な馬を利用して騎馬隊を駆使しました。
過去のワークから、平将門は朝敵だったことから悪役にされ、意図的に真実が隠蔽されて来たと感じます。平将門は豊富な馬を有していたことから関東の松利権を支配していました。関東の松利権を奪うために藤原氏と源氏が工作をして平将門を潰したのです。松利権の争奪戦が縄張り争いとなり、松利権の支配者がその地域の最高権力者となります。
由美さんは、平将門の魂を共有している、すなわち、平将門の過去世を持っていると感じました。簡易ヒプノセラピーで由美さんに対して、平将門のエネルギー体はいるのかを問うと「いる」と返って来ました。光に還ることでよいのかを聞くと「はい」と言いました。過去世の平将門は光に還る準備が出来ていましたが、何か障害となる闇があるようでした。
平将門を覆っている物は何かと尋ねると「隠れ岩」と伝えられました。秩父の城峯山の将門隠れ岩でした。画像を観ると洞窟のようで、松取りが行われていたと感じました。隠れ岩に光を降ろすと「将門一人じゃ行けない」といいます。 「仲間8人も上げなければならない」と由美さんが伝えて来ました。平将門の愛妾とされる桔梗の前(ききょうのまえ)の伝説があります。
また、七人将門の伝説があり、平将門には七人の影武者いたとされます。桔梗の前と将門の仲間(影武者)が還るよう光を降ろすと「8人か9人が上って行った」と伝えられました。「将門の首塚が気になる」と由美さんが言いました。将門塚(平将門の首塚)は、東京都千代田区大手町にある平将門の首を祀る塚です。古い場所と新しい場所の将門の首塚に光を降ろしました。
「まだ胸から出られない感じがする」と由美さんが言いました。誰か邪魔をしている人はいるのかを問うと「姉が出てくる。姉が抑えている」と伝えて来ました。どうして抑えつけているのかを質問すると「困る」と返って来ました。過去のセッションから、由美さんの姉は、由美さんを封じる役割を持っていると分かっていました。姉に闇の存在がいると感じました。
姉に抑えつけさせている人は誰なのかを聞くと「宇宙人。姉に覆いかぶさっている。頭が丸い。1つ目の宇宙人」と伝えて来ました。目玉の宇宙人でした。目玉は、「支配」「金」「松取り」を意味しています。1つ目の宇宙人に還るよう促して光を降ろしました。続いて、由美さんの中の平将門が還るよう光を降ろすと「上がって行った」と伝えて来ました。
《平将門が伝える人間の愚かさ》は、2014年11月に平将門の首塚を訪れてワークを行ったときの記事です。個人的には平将門の御魂は光に還っていると思っていました。しかし、今回のセッションで、土地と人の両方のワークを行う必要があると分かりました。実在の平将門は、荒々しい純粋な人だったと感じます。純粋な光がエゴの闇によって封印されていたのです。
土地を本来の姿に戻すためには、松取りのエゴの闇で封じられた純粋な光を解放することが重要になります。純粋な光をエゴの闇で覆うことが暗闇にするための基本です。今回のセッションは、由美さんを通して、純粋なエネルギーを解放する1つになったと思います。埼玉の地は東京を開くために大事です。由美さんと埼玉の地が本来の光の姿になることを願っています。