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自民党の衆議院議員・泉田裕彦が裏金を要求されたという新潟県議会議員・星野伊佐夫(1939-)は、新潟県長岡市出身の政治家で、新潟県長岡市・三島郡選挙区選出の新潟県議会議員(自由民主党所属・12)です。自由民主党新潟県連常任顧問、自民党長岡支部長でもあります。1958(昭和33)3月、新潟県立長岡商業高等学校卒業しました。1978(昭和53)4月、新潟県議会議員補欠選挙に立候補し初当選(1)しました。

 

越山会青年部長、越山会県議団長などを務めています。1991(平成3)5月、新潟県議会副議長に就任し、1996(平成8)7月、新潟県議会議長に就任しました。2009(平成21)10月、自由民主党新潟県連会長に就任して、2016(平成28年)8月、県連会長の辞意を表明しました。2019(平成31)4月、県議選で12期目の当選を果たしています。星野伊佐夫は、田中角栄元首相の後援会の青年部長を務め、"新潟のドン"の座に就いたのです。

 

財界にいがた》には、新潟県議会の最古参・星野伊佐夫の力を見せつける内容が次のように書かれています。『長岡市にとって長年の懸案だった信濃川に架かるフェニックス大橋だが、平成251124日に開通式を迎えた。この時期、星野県議は支持者とのバス旅行で多忙なのだが、当時「開通式の日程は星野県議に合わせて設定された」と言われた。連続11期当選の星野県議は越山会の青年部長を務めた人物。柏崎市選出の三富佳一県議とともに、かつての「越山会県議団」の生き残りだ』。

 

また、長岡市における政官業の癒着の土壌を垣間見る一面も伝えています。『星野県議のお膝元で行われていた土地区画整理事業が終了し、式典、祝賀会が開催された。「祝賀会のテーブルを見て驚いたんです。同じテーブルで業者の真向かいに役所の幹部がいたり、県議や市議など、政治家の先生方の隣に業者がいたり。新潟あたりじゃ気を使って別々のテーブルです。政官業が一体となった感じは力強いのですが、互いの垣根が低過ぎる感じがしないでもない。でもこれが越山会から続く伝統なのでしょう」(ゼネコン関係者)

 

今回発覚した事件では、役所の設計価格が星野県議の秘書を介して業者側に伝えられていた。まさに越山会以来の伝統である政官業一体の構図、いわば聖域のような部分に司直が斬り込んだ格好だ』とあります。「政治は数であり、数は力、力は金だ」という田中角栄の言葉があります。越山会は、金と人海戦術によるローラー作戦で選挙を勝ち抜いてきました。金を持って集票して選挙に勝ち、政治家となって利権という金を得るという「金権政治」の源流です。

 

星野伊佐夫は、田中角栄の越山会の金権政治・金権選挙をそのまま踏襲して来たと感じます。「財界にいがた」の記事にある「今回発覚した事件」とは、2019118日、官製談合事件で星野伊佐夫県議の秘書・金内省治が逮捕された事件です。wikiによると『2019118日、長岡市が発注する下水道工事に関連する官製談合事件で、星野の秘書の金内省治、市地域政策監、土木建設業者の従業員らが逮捕された。

 

金内は、20183月に行われた下水道工事の入札に際し、市地域政策監から聞いた工事価格をしなの産業従業員に伝え、従業員が勤務するしなの産業に最低制限価格の1,7901千円で落札させ、公正な入札を妨害したとされる』と記されています。秘書が逮捕されること自体、新潟自民党の越山会(ロスチャイルド)の利権の牙城が日本DS(創価学会)勢力に攻められたと見ています。個人的には、越山会は、任侠的な側面を持つ利権集団だと捉えています。

 

「財界にいがた」は、新潟県政の汚れた闇の実態の真実を追求する優れた記事を書いています。201610月の新潟県知事選挙を巡る「知事選・候補者選定の五里霧中」の記事には、今回の泉田裕彦の星野伊佐夫による裏金要求問題の伏線となる両者の対立構図を伝えています。『今年10月に行われる知事選だが、今のところ表立った対立候補は現れていない。知事選に執念を燃やす森長岡市長だが、周囲の環境が整わない限り出馬表明には進展しまい。

 

選挙に強いとされる泉田知事だが、新潟日報の報道スタンスは反泉田に完全シフト、この影響は侮れない。自民党県議の大半も反泉田で固まっている。蜜月関係にあった星野県連会長と泉田との間に修復不能な亀裂も漏れ伝わってきた・・県選出の国会議員が小者揃いである力関係が星野をして県重鎮に居座らせる背景がある。石崎徹、細田健一、斎藤洋明、金子恵美は2期目の陣笠に過ぎない。県議と公明党の応援なしでは当選は覚束ない。3期の高鳥修一に政治力はない。

 

「星野は新潟県発展の具体策はおろか絵図面も持ち合わせていない。だから泉田に諫言することもなく、ささやかな利権を吸うだけの新潟県のガンに成り下がっている」(若手県議)。一方で長岡の経済人は真逆のことを言う。「星野は泉田に知事を降りるよう説得を続けていますよ。3月の末ころにも"3期でいいじゃないか"と密談しています。泉田は226日に出馬表明しているから、県民に嘘をつくことになる、と逃げていますがね」。泉田知事は226日に議場で出馬を表明しているが、県連会長の星野に相談はしていない。

 

自民党の支持なくして知事選は戦えないのはこれまでの鉄則だが、泉田は自民党の支援なしでも、民進党だけでも出る腹とみていい。泉田の思案は執念めいている。「12年前の知事選初出馬の時、泉田は星野にどれほど世話になったか。今は生みの親ともいえる星野を敵にまわしてもいいと思っている。感謝心のない情のない人物です。約束事を反古にしても恥じない男ですよ」()』と記されています。最終的に、泉田裕彦は、当時、新潟県知事選挙の立候補を撤回しています。

 

今回の裏金要求暴露事件の舞台である自民党新潟県連合会(新潟県連)の幹部・関係者のワークを行いました。自民党新潟県連の会長・高鳥修一(衆議院議員・自民党安倍派)、筆頭副会長・柄沢正三(新潟県議・長岡市)、幹事長・小野峯生(新潟県議・村上市)に闇の解除・統合を意図して光を降ろすと「坊ちゃん」「ズルい人」「いいです」と伝えられました。星野伊佐夫に近い関係者もワークの対象にピックアップしました。

 

星野伊佐夫と並んで"越山会県議団の生き残り"とされる三富佳一(新潟県議・柏崎市)、泉田裕彦が立候補した20211031日の衆議院選挙に新潟5区から出馬して米山隆一に敗れた森民夫(元長岡市長・5)に闇の解除・統合を意図して光を降ろすと「ロスチャ」「星野の子分」と伝えられました。田中角栄の柏崎刈場原発が絡む利権を維持するロスチャイルドの県議が存在します。また、泉田裕彦の当選を阻止するために星野の手先として森民夫が立候補したと見ることができます。(つづく)