NZDF_over_Tonga_18_January_2022


2022
11517時頃(現地時間)に南太平洋、トンガのフンガ・トンガ=フンガ・ハアパイ火山で海底火山の大規模噴火が起きたと報道されました。この噴火で太平洋沿岸の各国で空振(大気波動)と津波、空振による大きな潮位変動が、大西洋側でも空振および潮位変動が観測されました。日本の太平洋側の各地には夜半過ぎに気象庁から津波警報・注意報が発せられており、何か深い意味がある事象だと見て、情報収集してみました。

 

日テレNEWS24の《【解説】トンガ噴火「謎の潮位上昇」原因とは…噴煙で“日照不足”懸念も(1/17(月))》には、『「まるで月面」現地の被害状況は日本で謎の潮位上昇発生:16日未明に津波警報や注意報が出て、驚いた人も多かったのではないでしょうか。その原因となったのは、15日にトンガで起きた大規模な噴火でした。なぜ起きたのか。また、今後も様々な影響が出そうなので、詳しく解説します。

 

AFP通信によると、トンガでは、15日の大規模噴火により海底ケーブルが切断され、ネット環境の復旧に最大2週間かかる可能性があるとしています。また、ニュージーランドメディアによると、トンガの首都に滞在中の外交官は、噴火後の現地の様子について、あたり一面、火山灰に覆われ「まるで月面の風景のようだ」と話しているということです。時系列を整理します。日本時間15日の午後1時ごろ、トンガ諸島付近で海底火山の大規模な噴火が発生しました。

 

その30分後、トンガの首都で80センチの津波を観測し、午後7時ごろにはトンガと日本の間にあるナウルで数センチの津波を観測しました。これを受けて、気象庁は「日本に津波が来たとしても最大20センチ未満」と判断し、津波注意報の発表を見送りました。気象庁担当の記者は、「トンガで津波が発生してナウルで数センチだったら、それより遠い日本では注意報を出すほどの津波がくるというのは考えにくい」と気象庁が判断してもおかしくはなかったと話していました。

 

また、日本に津波が到達するのは、早くても午後10時ごろという予測でした。しかし、実際にはそれより早い午後8時ごろ、日本各地で、津波ではない謎の潮位上昇が確認されました。そして午後11時ごろには、小笠原諸島・父島で50センチの潮位上昇を観測しました。さらに、16日午前0時前には、鹿児島県奄美で1メートル20センチの潮位上昇を観測しました。気象庁は、突然の潮位上昇に対し、午前015分、急きょ、日本列島に「津波警報・注意報」を発表しました。この影響で、一時は全国8県の55市町村、およそ23万人に避難指示が出ました』と記載されています。

 

気象庁も、今回の南太平洋のトンガでの大規模な海底噴火は、これまでに経験のない事象であり、正確な津波の予測ができなかったようです。《トンガ火山噴火、何が起きたのか、1秒間に100回の雷(1/18() ナショナル ジオグラフィック日本版)》には、今回のトンガの大規模な海底噴火が極めて異常ものであった事が伝えられています。『2021年末、南太平洋の島国トンガで、海面から顔を出していたある火山島フンガトンガ・フンガハアパイが噴火を始めた。

 

当初は灰色の噴煙と控えめな爆発が起こる程度のもので、トンガの住民以外に気付く人もほとんどいなかった。年明け早々にいったん活動が穏やかになったが、その後一転して激しくなり、高く上がった火山灰の柱は、記録的な量の雷を発生させた。「1分間に50006000回、つまり1秒間に100回の雷が発生するようになったのです。信じがたい量です」。気象測定を行うフィンランドの企業ヴァイサラ社のクリス・バガスキー氏はそう述べている。

 

そして115日、火山は凄まじい爆発を起こした。大気は吹き飛ばされ、衝撃波となって音速に近い速さで島から放射状に広がった。ソニックブーム(衝撃波に伴う音)は、2000キロ以上離れたニュージーランドでも聞かれ、衝撃波は最終的に地球を半周して16000キロも離れた英国にまで到達した。人々を震え上がらせたのは、その後すぐに発生した津波だった。津波は火山から数十キロ南、首都ヌクアロファがあるトンガタプ島を襲った。

 

通信は遮断され、街は洪水に見舞われた。規模は小さかったものの、津波は広大な海を越えて北米太平洋岸北西部にも押し寄せた。 同火山の地史に関する最近の研究によると、今回のような激しい活動は、およそ1000年に一度しか起こらないと考えられている』。また、《トンガ噴火は「桁外れに奇妙」、異常な巨大津波に少ない火山灰、謎深まる(1/24() ナショナル ジオグラフィック日本版)の続報でも、専門家が「滅多に起こるものではない」と伝えています。

 

『あくまで初期の推定としつつ、NASAは今回の爆発のエネルギーを、TNT火薬500万~3000万トン相当と発表した。1980年の米セントヘレンズ山の大噴火が2400万トン、1883年のインドネシア、クラカタウ山の大噴火が2億トン相当だった。 今回の噴火によって、太平洋全域で津波が発生し、ソニックブーム(衝撃波音)は地球を2周した。火山灰と火山ガスからなる噴煙は高度約30kmの成層圏に達し、一部は高度55kmまで到達した。

 

最も注目すべきは、これら諸々の影響が、わずか1時間ほどの火山活動からもたらされたことである。米スミソニアン協会のグローバル火山活動プログラムの火山学者ジャニーヌ・クリップナー氏は、「今回の噴火は、すべてが桁外れ」と言う。・・通常の津波は、発生源から遠ざかるほど小さくなる。しかし、トンガに大きな被害をもたらしたものの、海の向こうの国々に到達した波の大きさを説明できるほどには、トンガに押し寄せた津波は高くなかったのだ。

 

「今回の津波は、太平洋全域での減衰が非常に少なかったのです。これは本当に珍しいことです」と、ニュージーランドの研究機関、GNSサイエンスの火山学者であるジェフ・キルガー氏は言う。 1つの可能性は、大気中を伝播した衝撃波が海面と連動して巨大な津波を引き起こしたというものだ。・・クリップナー氏は、「いくつもの出来事が複雑に絡まり合っているので、このタイプの噴火の理解は、今後、変わっていくかもしれません。滅多に起こるものではないのです」と言う』。

 

個人的な感覚では、今回のトンガの海底火山の大規模噴火には、水面下での幾つかの意図のようなものがあると思います。1つ目は、これから従来の理屈では説明がつかない事象や出来事が起きてくることです。上記の専門家のコメントや今回の気象庁の津波に対する対応が全てを物語っています。2つ目は、今回の津波では日本では殆ど大きな被害が生じませんでしたが、近い将来の大規模な津波発生への警鐘を鳴らしているとも感じます。

 

3つ目は、海底火山の大規模噴火のあった「トンガ」という国に注目を集めて気づきを促すためのものとも思います。私は、トンガというとラグビーや大相撲くらいしか思いつきません。トンガが南太平洋の島国という事は分かりますが、その他の事は全く知識はありません。ウズベキスタンやウクライナなどの海外の出来事や大阪ビル放火事件や神田沙也加の急死事件などの事件事故のニュースも同様な意図を感じます。トンガには何か隠された闇があると見て、調査とワークを進めることにしました。(つづく)