
ビッグモーター不正問題が連日、テレビやネットで報道されています。事故修理の車を故意に破損させて、修理費用を高くして損害保険会社に不正請求していたといいます。故意に破損させる行為としては、ヘッドライトのカバーを割る、ドライバーで車体をひっかく、靴下に入れたゴルフボールを振り回して車をたたいて傷を拡大させる事例があります。事故修理に対し1台当たり14万円の収益ノルマが課せらて、目標額を満たすために嘘偽りの不正行為が常態化した土壌があったと見えます。
ネット情報からは、自作自演の破損行為や通常よりも高い見積額を提示して不正請求するなど、ありとあらゆる嘘や不正が行われていたと見受けられます。全ての不正の原因の1つが、ビッグモーターの強権支配体制だと感じます。社長の独裁支配であり、目標を達成できない店長はすぐに解雇するような強権体制です。「店長に生殺与奪権を与える」という内容を朝礼で唱えていたといいます。成績優秀な社員には金銭や待遇で賞を与え、成績の悪い社員には罰を与える絶対的な「信賞必罰」があります。
日刊ゲンダイの記事《ビッグモーター不正の裏で“三菱商事超え”の年収に驚愕…営業職で4607万円の好待遇も》には、異常な程高い給料が掲載されています。『同社について驚かれるのは、社員の好待遇ぶりだ。《年齢、社歴に関係なく実力のある人を抜擢します。実力次第で3000万円以上稼ぐことのできる環境です。頑張り次第で認められる、チャンスが多い職場です》(同社ホームページから) 実際、具体的な収入例として、「営業職 年収2237万円」「整備士 年収946万円」「営業職(店長) 年収4607万円」「整備士(工場長) 年収1494万円」といった数字が挙げられている。
同社営業職の約半数は年収1000万円超えで、人によっては、昨今の好業績で社員の平均年収が増加している三菱商事(平均年収1939万円、平均年齢42.9歳)をはじめとする大手商社並みか、それを上回る高賃金だ』。凄まじい高給をリクルートの看板にしています。従業員を数字や金銭で評価する絶対支配のカルト宗教団体のような会社です。こんな超ブラック企業なら、社員はどんどん辞めていくと思います。しかし、その一方で、一度大金のサラリーの味を覚えたら、辞められなくなる人もいるでしょう。
人間は一度、ハイクラスのライフスタイルを味わったら、生活水準を落とせなくなると思います。こうしたことから、金のためなら嘘、不正、工作など手段を選ばないという汚いエゴの闇の人間が残っての濃縮された闇に成っていったのだと感じます。ビッグモーター不正問題で、個人的に特に驚きと共に不可解に感じたのが、7月25日の社長の会見での「ゴルフを愛する人への冒涜」発言です。日刊スポーツの記事には、『兼重氏は6月26日に特別調査委員会の報告書を受けて、初めて不正を知ったと主張した。
「本当に耳を疑った。こんなことまでやるのかと、がくぜんとしました。現場に入ってよく見ておけばよかった。大切なお客さまの車をお預かりして、これから修理する人間が傷をつけて、水増し請求する。ありえんです。本当に許し難い」と話した。その上で「特に悪質な案件が書いてありました。衝撃的で一線を越えている。ゴルフボールを靴下に入れて、振り回して、損傷範囲を広げて水増し請求する。ゴルフボールで傷つける。許せません。ゴルフを愛する人への冒涜(ぼうとく)ですよ」と述べた。
事実関係は確認中とし「刑事告訴を含む、厳正な対処をしたい」と語った』と記されています。社長として社員に責任転嫁していること自体に呆れます。靴下に入れたゴルフボールを振り回して車を故意に傷つけることが、どうしてゴルフを愛する人への冒涜なのか、です。全く的外れでとんちんかんな言動です。この発言で、ビッグモーターの前社長・兼重宏行は、本人ではなく替え玉だと個人的に思いました。《ビックモーター・兼重社長》には、女性自身の記事に掲載された兼重宏行の画像が掲載されていますが、首の皺が不自然に見えます。
会見を行ったビッグモーターの前社長・兼重宏行が替え玉となると、ビッグモーター不正問題は、仕組まれたものであり、ビッグモーターの1社だけではなく、より大きな問題を表面化させる意図があると推測しています。だからこそ、ビッグモーター不正問題が炎上しているのです。中古車業界、自動車業界全体、保険業界にも波及する隠された闇があると見ています。7/26のアサ芸プラスの記事《ビッグモーター+損保ジャパン+国土交通省「天下りズブズブ天国」は不正隠しのトライアングル》は深く突っ込んでいると感じます。
『史上最低の社長会見だった。自動車保険の保険金不正請求問題が明るみになった中古車販売大手ビッグモーター(東京)の兼重宏行社長が7月25日に開いた記者会見は、言い訳のオンパレード。「板金塗装部門の不正請求問題は板金塗装部門単独で、ほかの経営陣は知らなかった」「本当…耳を疑った。もうこんなことまでやるのかと、愕然としました」「現場に入ってよく見とけばよかった」知らぬ存ぜぬの弁解ついでに、社員への責任転嫁に躍起だったのである。社長のアキレた言い分はともかく、ここまで大掛かりな保険金不正請求がなぜ、今まで発覚しなかったのか。
ビッグモーターには巨大な後ろ盾があったからだ。そのひとつが損害保険ジャパン。損保ジャパンは2011年以降、ビッグモーターに計37人もの出向者を出していたことが明らかになっている。兼重社長が記者会見で言及した板金塗装部門の管理職も、損保ジャパンからの出向者だという。本来なら損保ジャパンの自動車保険に加入している車両が物損事故や自損事故を起こした場合、支払われる保険金を算定するため、損保ジャパンの「保険調査員」や「損保アジャスタ」と呼ばれる専門職が現地確認し、破損箇所をチェックして保険金を決める。
ところがビッグモーターの場合、保険金を請求する側も請求金額をチェックする側も「損保ジャパン」の社員。このため金融庁は、保険業法に基づく報告徴求命令(事実関係や財務状況などの報告要求)を損保ジャパンに出すことも視野に入れ、調査に乗り出すと表明した。さらなるビッグモーターの後ろ盾が、同社の監督官庁である国土交通省、そして警察庁だ。ビッグモーターに37人の出向者を出した損保ジャパンの顧問職は「国土交通省と警察庁の天下り指定席」。平成25年まで警察庁長官だった片桐裕氏をはじめ、宿利正史氏、藤田耕三氏、本田勝氏ら歴代の国土交通省事務次官や同省局長クラスが、損保ジャパンの顧問に就任しているのである。
特に本田氏は羽田空港などの施設運営を手掛ける「空港施設」の乘田俊明社長らに対し、国土交通省OBの副社長を社長に昇格させるよう要求していたと朝日新聞に報じられ、今年5月に東京地下鉄(東京メトロ)会長を辞任した、いわくつきの人物。言語道断な天下りに支払われる役員報酬と高額年金の原資は、我々が支払っている「自動車保険料」「損害保険料」そして「年金積立金」だ。群馬県や兵庫県のビッグモーター店舗周辺の街路樹が枯れた「器物損壊」案件にしても、兵庫県警の元幹部が損保ジャパンに天下っており、公正に捜査されるのか、わかったものではない。
金融庁はどこまで「ビッグモーター」「損保ジャパン」「国土交通省」という疑惑のトライアングルに切り込めるか』。ビッグモーター不正問題から、損保ジャパン、国土交通省、警察庁が絡んできます。自動車を所有する一般の人たちが経済的に搾取され、支配層の特権階級が恩恵を得る、いかさま八百長のブラックボックスが構築されているように感じます。自動車は闇のツールだと感じた私は、運転が嫌になり、5年前に中古車を手放しました。ビッグモーター不正問題に隠された闇の仕組を追究することにしました。(つづく)