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2023
1114日、宝塚歌劇団の劇団員がマンションから転落死した問題で、宝塚歌劇団は、大阪市内で緊急会見を開いて、外部の専門家による調査報告書を公表しました。長時間労働は認定しながれも、上級生からのパワハラ認めず遺族側が主張する「上級生からのパワハラ行為」は認定しませんでした。2023930日、25歳の現役生徒が宝塚市内の自宅マンションから転落死し、宝塚署などは、自殺の可能性があるとみて調べていました。これを受けて、初日を迎えたばかりの宙組公演が全日程休止となりました。

 

劇団では、107日に外部弁護士による調査チームを立ち上げて会見して、背後関係を調べて発表するとしていました。宝塚歌劇団の会見は、統一教会、ジャニーズ、ビッグモーター、日大の会見と重なります。重要な事実を隠蔽していると感じます。4つの組織・団体に共通するのは、「支配の闇の構図」です。権力者が利益を得るために生徒や部下の自由を制限して、意のままに動かしているのです。自由の対極が支配です。宝塚歌劇団には昔からの強烈な支配の闇が存在していたと見ています。見た目を整えるために本当の姿を隠すことをしてきました。

 

宝塚歌劇団の劇団員の養成学校が宝塚音楽学校です。宝塚音楽学校の卒業生が宝塚歌劇団に入ることができます。宝塚音楽学校の校訓には「清く 正しく 美しく」です。近年は「朗らかに 清く 正しく 美しく」になっているようです。「清く 正しく 美しく」の校訓が全てを物語っています。「清い」の反対の言葉は「汚い」です。「正しい」の反対の言葉は「間違い」で、「美しい」の反対の言葉は「醜い」です。「清く 正しく 美しく」の校訓は、輝く光を認めて、汚い闇を排除する考え方だと感じます。

 

世の中には、清らかな美しいものだけではなく、汚い醜いものも当然、存在します。現に、人の排泄物は決して清らかで美しいものとは言えないです。しかし、排せつしないと人は生きられません。人間の体そのものが、闇を受入れることを教えているのです。人生の選択においても、いつも正しいとは限りません。時には間違ってしまうこともあります。でも、それが人生だと思います。「清く 正しく 美しく」の校訓には、キリスト教などの宗教と同じで分離の闇を感じます。表と裏を使い分けて裏の闇の真実を隠すためです。

 

清く正しく美しいものだけでなく、汚く間違った醜いものも認めて、分け隔てずに全てを受入れることが大事です。宝塚音楽学校と宝塚歌劇団は、闇の役割を担ってきたと感じます。表は華やかな光の世界ですが、その裏はこの上ない汚い闇の世界が存在しており、それが隠されてきたのです。人々が深い闇を経験するためのものだと見ています。闇の時代は、多くの人が大きな輝きの光になるために深い闇の経験をしてきました。しかし、今はもう、闇を終わる時にきています。宝塚歌劇団の若き劇団員の死が伴うパワハラ問題は、その闇の役割の終わりを告げる出来事だと感じます。

 

11/10()の時事ドットコムの記事《遺族のコメント全文 宝塚劇団員急死問題》には、亡くなった宝塚歌劇団員の遺族が弁護士を通じて公表したコメントが掲載されています。『娘の笑顔が大好きでした。その笑顔に私たちは癒やされ、励まされ、幸せをもらってきました。けれど、その笑顔は日に日に無くなっていき、あの日、変わり果てた姿となり二度と見ることができなくなってしまいました。くりくり動く大きな瞳も、柔らかい頬も、いとおしい声も、何もかも私たちから奪われてしまいました。・・

 

大劇場公演のお稽古が始まった8月半ば以降、娘の笑顔は日ごとに減ってつらく苦しそうな表情に変わっていきました。それは、新人公演の責任者として押し付けられた膨大な仕事量により睡眠時間も取れず、その上、日に日に指導などという言葉は当てはまらない、強烈なパワハラを上級生から受けていたからです。その時の娘の疲れ果てた姿が脳裏から離れません。そばにいたのにもかかわらず、切羽詰まっていた娘を救えなかったというやりきれない思いに苛(さいな)まれ続けています。

 

劇団は、娘が何度も何度も真実を訴え、助けを求めたにもかかわらず、それを無視し捏造隠蔽を繰り返しました。心身共に疲れ果てた様子の娘に何度も「そんな所へ行かなくていい、もう辞めたらいい」と止めましたが、娘は「そんなことをしたら上級生に何を言われるか、何をされるか分からない、そんなことをしたらもう怖くて劇団には一生行けない」と涙を流しながら必死に訴えてきました。25歳の若さで、生きる道を閉ざされ、奪われてしまった娘の苦しみ、そして、あの日どんな思いで劇団を後にしたのかと考えると、胸が張り裂けそうです。

 

私たちは、声を上げることもできず、ひたすら耐え、堪え、頑張り続けてきた娘に代わって、常軌を逸した長時間労働により、娘を極度の過労状態に置きながら、これを見て見ぬふりをしてきた劇団が、その責任を認め謝罪すること、そして指導などという言葉では言い逃れできないパワハラを行った上級生が、その責任を認め謝罪することを求めます』。遺族のコメント文章から亡くなった劇団員の女性が、上級生からの強烈なパワハラと長時間労働を強いられていたことが分かります。しかし、宝塚歌劇団側は、調査チームの結果を通じて、パワハラはなかったと否定しました。

 

11/15() の中日スポーツの記事《紀藤正樹弁護士、宝塚歌劇団員が転落死した問題で宙組4人がヒアリング辞退に「調査と報告が中立的か疑問残る」と私見》には、統一教会などカルト宗教問題を専門とする紀藤正樹弁護士が宝塚歌劇団側の矛盾を指摘しています。『弁護士の紀藤正樹さんが14日、自身のX(旧ツイッター)に新規投稿。宝塚歌劇団に所属する25歳の劇団員が9月に転落死した問題について、この日の歌劇団の会見で亡くなった女性が所属していた宙組の4人が調査チームによるヒアリングを辞退したにもかかわらず、「いじめやハラスメントは確認できなかった」などと報告したことに対して疑問を呈した。

 

会見で公表した外部弁護士らによる調査チームの報告では、稽古などで長時間の活動を強いる状況があった一方で、いじめやパワハラは確認できなかったとした。だが、宙組の4人がヒアリングを辞退していたことも明かされ、紀藤弁護士は「関係者が事情を聞くのを拒否でき、なのに"いじめは確認できなかった"との報告。調査と報告が中立的か疑問が残る」と私見をつづった。紀藤弁護士は、その前の投稿でも「いつも思うのですが、外部と言うなら、その独立性につき宝塚歌劇団との契約内容を書式とともに明らかにして検証可能性を担保すべきだと思っています」と調査チームの弁護士らと歌劇団側との関係について記していた』。

 

外部弁護士らによる調査チームのヒアリングを辞退していた宙組の4人とは、亡くなった劇団員にパワハラを行っていた当事者だと見ています。パワハラに直接関係した宙組の4人の上級生に対してヒアリングをせずに、"パワハラ・いじめはなかった"という調査結果にしているのです。核心となる真実を隠蔽するための理屈だと感じます。個人的には外部弁護士で構成される「調査チーム」が怪しいと見ました。宝塚劇団員急死問題の調査とワークを行う上で、まず、「調査チーム」について追うことにしました。(つづく)