2024年2月23日(金・祝)、元横綱・白鵬の宮城野親方の弟子だった大相撲の宮城野部屋の幕内力士・北青鵬(ほくせいほう)が暴力事件を起こして、自ら引退届を出して受理されたニュースが流れました。2/23の週刊文春の記事には、暴力を表現する内容に「バーナー状にした炎を体に近づけ」「睾丸平手打ち」の文字が記されています。『元横綱・白鵬こと宮城野親方の“秘蔵っ子”だった宮城野部屋の北青鵬(22)が、角界を追われた。日本相撲協会が2月23日に開いた臨時理事会で、北青鵬の引退届を受理したことを発表した。問題視されたのは、部屋の後輩力士たちに対する日常的な暴力行為。
協会からの引退勧告を受け入れたかたちとはいえ、事実上の“クビ”である。「角界内の評判は最悪」「北青鵬は、宮城野部屋唯一の幕内力士で、本来は他の弟子たちの模範となるべき部屋頭の立場。ニコニコと外面はよいが、角界内の評判は最悪でした」(相撲担当記者) 北青鵬は、今年一月場所6日目にあたる1月19日から突如、休場。古傷の右膝の状態が悪化したとして、後日、宮城野部屋からは「右半月板損傷により2月5日に手術、以降約4週間のリハビリテーション加療を要する」との診断書が提出された。
しかし、それは表向きの理由に過ぎなかった。「北青鵬の休場後、相撲協会のコンプライアンス委員会が調査に動き出し、宮城野親方をはじめ、部屋の者を一人一人呼び出してヒアリングをしていたんです。休場の2日後、北青鵬の暴力に関する情報が相撲協会の公式Xに寄せられたのが調査のきっかけ、とされていますが、北青鵬については、前々から弟弟子に対する暴力行為のほか、他の力士の財布からお金をくすねる“てらきり”の噂も絶えず、親方が抱えている“時限爆弾”のような存在でした」(同前)
「バーナー状にした炎を近づけ…」日本相撲協会が発表した調査結果には、常態化した北青鵬の卑劣な暴力行為の数々が列記されていた。一連の行為が認定されたのは2022年の夏以降で、主な被害者は部屋の弟子だったA、B。〈A所有の財布に瞬間接着剤を塗布し、損壊したほか、Bに対し、右手手指に瞬間接着剤を塗布する暴行〉〈A及びBに対して、顔面、背中及び睾丸への平手打ち等の暴行〉〈ほうきの柄またはまわしで作った丸太様の棒で臀部を打つ暴行、殺虫剤スプレーに点火してバーナー状にした炎をAやBの体へ近づける暴行〉
角界全体が暴力根絶を目指す中、北青鵬が弟弟子らに行ってきた暴力は、部屋の仕事の不始末に対する制裁の名目で繰り返され、彼らが痛がる反応を見て面白がってさえいたという。話し合いの場でAの両親が注意をしても、どこ吹く風。北青鵬は、今年一月場所でもロールスロイスで国技館入りするなど、反省の欠片もなかった』。また、2/27(火) の週刊文春の記事《「部員のサイフから金が消えた」寮の監視カメラに映っていたのは…白鵬が黙認した“角界追放”北青鵬・学生時代の「前科」〈寸借サギ常習犯〉》では、北青鵬に手癖があったことが伝えられています。
北青鵬が鳥取県の中学、高校時代から相撲部員の財布から金を盗むことを常習的に行っていたといいます。個人的に着目したのが、元横綱・白鵬の宮城野親方の弟子・北青鵬が暴力事件の不祥事で実質的に角界を追放されたのが、どうしてこの時期だったのか、です。真相不明な相撲界の不祥事には、2024年2月11日に都内ホテルで断髪式を行った元関脇・逸ノ城の引退問題もあります。逸ノ城は、部屋の師匠の湊親方や女将との間で確執が噂されていました。逸ノ城の引退には、隠された闇があると見ています。
というよりも、相撲界に隠されてきた闇が表に出つつあると見ています。北青鵬と逸ノ城は、いずれもモンゴル人です。日本相撲協会には多くのモンゴル人力士がいます。どうしてモンゴルなのかを探っていくことで闇の真相を紐解くきっかけになると感じます。逸ノ城の引退に隠された闇については別途、その真相を追究していく予定です。暴力事件による北青鵬の引退が表面化した背景には、相撲界に大きな影響力を持っていた元日大理事長・田中英壽(たなかひでとし)が2024年1月13日に死去したことがあります。
2021年1月8日の記事《日本大学のワークから見える大学教育という学生の光を封じる闇の仕組》では、日本大学元理事長・田中英壽の調査とワークを行っています。『現在の日大のトップは、田中英壽理事長です。田中理事長は、青森県北津軽郡金木町出身で、アマチュア相撲界の第一人者であり「アマ相撲界の大鵬」の異名を取りました。2008年より学校法人日本大学理事長に就いています。広域暴力団の住吉会会長や山口組組長らとのいわゆる黒い交際が発覚し、JOC副会長を辞任しています。
《ENDIA》には、田中理事長の山口組との黒い疑惑や日大アメフト部の悪質タックル問題が記載されています。日大の田中英壽理事長と学長に光を降ろすと「ヤクザ」「中国マフィア」と伝えられました』。田中元理事長は、山口組などの反社と深い関係があったことは、松利権の闇にも絡んでいたことになります。《「王将社長射殺事件」の容疑者逮捕によって表面化する食肉・同和・反社が絡む隠された松果体収穫の闇》など過去の調査とワークから反社が支配層の松利権の現場作業を担っていると分かっています。
田中元理事長が反社を通じて松利権に関係していたと仮定すると、当然、日本相撲協会も絡んできます。多くのモンゴル人力士がいる日本相撲協会もモンゴルを源流とする松利権に関係している可能性を感じます。2022年7月8日、安倍晋三元首相が銃撃事件で表舞台から去ったことで、今まで隠されていた統一教会の献金問題、ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川の性加害問題、吉本興業のドン・松本人志の性加害問題が次々と表面化してきました。同様に田中元理事長が表舞台から去ったことで相撲界に隠された闇が表に出てきたと見ています。(つづく)