米の価格が異常に高くなっています。以前は、スーパーで米5kgが2,000円くらいで買えたのが、今では4,000円くらいになっています。ニュースでコメ販売店の人が言っていましたが、以前の米10kgの値段が今の米5㎏の値段になっているのです。昨今は、人間のエゴがマックスになってきており、あらゆる機に乗じて1円でも儲けようとする傾向が表面化しています。日本人の主食であるコメについても、食料品や日常品などの物価上昇に乗じて、転売で儲けようとする輩がいると感じます。今回、"令和の米騒動"と称される米価の高騰について、その真相を追究していくことにしました。
令和の米騒動の情報は、米騒動-wikiの「2024年の米騒動」の項目に記述されています。『〈市販米価格と米生産量目線〉2024年には、後述の理由で一時的に需給バランスの崩れから、年間契約されている業務用(外食チェーン店やパックご飯など)以外の市販コメが品薄状態となった。大手外食チェーンや飲食店、コンビニは米農家らと年間契約しているため、騒動時も米不足とは無関係であった。後述の2024年8月頃から「令和の米騒動」と報道され、その後も米価は上昇し、1等米の1俵(60キログラム)の値段は前年度の約1.5倍となった。
これでも農家らはコメの値段の上昇率は米を作るための物価上昇率と比較すると値上がり幅は不十分であると指摘している。朝日新聞の取材に答えた農家も「値上がりではない。やっと(生産者目線で)もうけが出るようになっただけだ」と話している。マスメディアから「令和の米騒動」ともいわれる値上がりに、生産者らはコメの取り引き価格が上がったことを適正化だと歓迎した。
生産者目線では、肥料、燃料、人件費など全部上がっていたので、かつての「米の生産単価」があまりにも低すぎたと語っている。米の生産単価が旧来のような安価なままだと、離農も増えていくと指摘している。
現時点のコストで今ぐらいの単価で漸く、「次への投資に回せるような価格帯になった」と明かし、「消費者の方も大変かもしれませんが、なんとか農家の実態もご理解いただければと思います」と述べている。〈端境期の買い占め報道・メディア報道による深刻化〉2024年の米不足の原因についてはいくつかの説がある。平年を100とした場合の収穫量を示す「作況指数」は、2023年の全国平均で平年並みの101である。例として、上記の「平成の米騒動」の「1993年産米の作況指数」は74という平年収穫量の3/4しか無かったのと比べても深刻ではない。
2023年の夏の暑さの影響で、ちょっと粒が小さいとか、精米で割れやすく製品化するのには玄米を少し多めに使わなければいけなかったことも2024年米騒動要因の一つとの意見もある。2024年には前年の猛暑で供給量が減ったことに加え、訪日観光客による需要増で2024年6月末時点のコメの在庫は記録を始めた1999年以降最も少ないものとなった。そこに、8月に南海トラフ地震に関連する情報がマスコミで大きく報道されたことで、買いだめを開始する者が発生し、スーパーなどでの品薄に拍車をかけた。「スーパーの棚からお米が無くなった映像」「令和の米騒動」というメディア報道によって、さらに米不足の状況を一層深刻にした。
端境期という新米が出る9月の直前に、多くのメディアが連日「米不足」報道で消費者の不安が高まったことで、必要以上にお米を買い求める消費者が発生した。〈備蓄米とコメ生産者の関係〉2024年8月26日、大阪府知事・吉村洋文は政府に対して政府備蓄米を放出するよう求めた。農林水産省は新米がでる時期に備蓄米放出すると米価暴落し、農家に深刻な被害が出ることから対して慎重な姿勢を示した。コメ農家ら生産者側も新米販売前や期間に放出されると大打撃を受けるため、農林水産省側の姿勢を支持し、今までが安すぎたと明かしている。
翌2025年1月末に江藤農相は「せっかく米価が上がって生産コストをまかない将来に明るい兆しが出てきたのに国が在庫を出すのかと(生産者に)反発はあるかも知れない」としつつ、備蓄米放出を予定しているとした。米価で米離れが起きる可能性への懸念か安定供給も農水省の責務だと強調したものの、備蓄米放出の生産者への影響懸念から「私自身迷いがある」と話している』。wikiの内容から、米価高騰の要因の一端は、農水省にあると感じます。昨年8月の時点で備蓄米の放出にゴーサインを出さなかったのです。米農家のことを考慮して適正な米価にするという建前で、米の値段の上昇を黙認したということになります。
米価の推移は、2024/12/05の読売新聞に掲載された《米類の全国消費者物価指数の推移》の図表を見ると分かります。2024年8月に出された「南海トラフ臨時情報」も消費者の米の買い溜めに走る要因の1つになっていると感じます。となると、国や政府が一体となって米の値段を引上げる思惑があったと見ることができます。2/11(火)の集英社オンラインの記事《コメ屋が嘆きの声「もうめちゃくちゃですよ」コメ高騰の裏に“買占め業者”の存在か…「備蓄米放出で、売るタイミングをうかがっているのでは」》では、転売ヤーの金儲けの図式に通じる米の買占め業者の存在を示唆しています。
『昨年の夏に起こった“令和の米騒動”から半年以上が経過した。当初、数か月でこの騒動は収まるかと思われていたが、米の値段は下がることなく、今も家計を圧迫し続けている。この現状に、“米を売る側”は何を思っているのだろうか。街で話を聞いてみた。“米不足”なんて実は起こっていない? 昨年夏、米の流通の不足が全国的に大きな話題になると、たちまちスーパーから米が消えた。その後、米が入荷された際には買占めを防ぐため、店舗が米の購入制限を行なうなど対応をしていたが、その後も米の値段はどんどん高騰を続けた。
農林水産省によると、全国のスーパーで販売された米の平均価格は、2024年6月ごろまでは5キロあたり2000〜2200円程だったが、今では3000円台後半。わずか1年足らずで2倍近くまで値上がりしている。“令和の米騒動”が話題になった当初は、新米が流通する10月頃になれば価格はまた適正なものに戻るだろうと期待されていたが、まったくそうはならなかった。それどころか、新米が出た後もますます値上がりしている。・・一方で、都内で米を専門に扱っている米穀店に話を聞くと、値上がりの理由は大きな企業の“買占め”が原因ではないかと話していた。
「農家さんには本当にお米はないんですが、仲介業者や大手の加工品業者、商社とかが抱え込んでいる可能性があると思います。そういうところは、こうした騒動が起こる前に前もっておさえていて、今まさに、放出するタイミングをうかがっているんじゃないですかね。今までは"ないよ"って言っていたのに、"実はあるよ"って売りだすのでは」(都内の米穀店の店主)「米を買いませんか?」業者からの電話 米の高騰を受けて江藤拓農林水産大臣は2月7日、政府備蓄米の放出をできるだけ早急に行なう考えを示した。これで果たして米高騰に歯止めは効くのだろうか。仲介業者の間ではさっそく影響が出始めているという。
「先日、備蓄米の放出を検討しているといった報道があった後、うちに"米を買いませんか?"という営業の電話がいくつかかかってきました。おそらく、買い込んでいた業者が、備蓄米の放出で市場価格が下がる前に、米を売りさばいてしまおうと動き出したのではないかと思います」(米の仲介業者)』。やはり意図的に米を買い占めている、米の流通の中での大手の加工品業者、商社、米の卸業者などの仲介業者が存在するようです。農水省を中核とした米の値上げの企てを実行してきた仲介業者とは誰なのか、その中核となる業者について、さらに追及していきました。(つづく)