Tada-jinja,_haiden-1


兵庫県川西市の多田神社の総額16億円の根抵当権設定問題について、2024/11/19の神戸新聞の記事《多田神社境内に16億円の根抵当権 川西の国史跡、急死宮司が担保に借金か 神社側、競売阻止へ提訴》が詳細を伝えています。『清和源氏発祥の地と伝わる兵庫県川西市多田院多田所町の多田神社で、国史跡となっている約5万平方メートルの境内に、融資の担保として総額16億円を上限(極度額)とする根抵当権が設定されていたことが、19日までに関係者への取材で分かった。債権者は4者で、うち京都市の不動産仲介業者の申し立てにより、9月に神戸地裁尼崎支部が競売開始を決定。

 

神社側は異議を申し立て、同支部に提訴している。登記簿などによると、国の重要文化財に指定されている本殿の他、拝殿やトイレなど神社内の全ての建物が登記されており、土地を担保に繰り返し融資を受けられる根抵当権が20239月以降に設定された。今年2月に急死した当時の宮司が借金の担保にしたとみられるが、神社関係者はいずれも知らされておらず、契約書も残されていなかったという。債権者には不動産仲介業者に加え、京都市や大阪府岸和田市の飲食業の男性、同府豊中市に住む中古車販売業の男性の名前もあり、極度額はそれぞれ7千万~10億円だった。

 

同神社は平安時代の970年の創建とされる。旧社格は県社で、現在は神社本庁の別表神社。清和源氏の祖・源満仲から「八幡太郎」の名で知られる源義家ら5代の武将がまつられ、1961年に境内全体が国史跡に指定された。今年723日付で、禰宜が宮司代務者に就いている』。また、ネットで調べると多田神社の登記謄本を取り寄せて追及している記事《神社の闇:多田神社16億借金問題から読み解く》がありました。そこには、まず、「根抵当権(ねていとうけん)」について分かりやすく説明されています。

 

『根抵当権は不動産の担保評価を行い査定額の範囲で何度も借りたり返したりを繰り返しができるという制度みたいですね。今回、多田神社の約5万平方メートルの土地に設定された根抵当権では、最大で16億円の借入が可能とされたそうです。根抵当権が設定された時期は2023915日から2024221日の約5か月間にかけて行われ合計「16億円」の借り入れが行われていたということです』。根抵当権の設定によって、多田神社の土地・建物を担保に最大16億円の借入ができるようにしたのです。

 

引用サイトでは、多田神社の登記謄本を取り寄せて、16億円の借入れの実態を確認しています。多田神社の登記謄本の内容を説明したのが以下です。『多田神社の債権者であるA社がB社を債務者として、多田神社の根抵当権内で、B社からA社にお金を支払いさせている。多田神社は神社を担保にして土地をB社に差し出し、結果、A社は13000万円を手に入れている』。『多田神社の債権者であるD氏が、B社の代表者C氏を債務者として、多田神社の根抵当権内でC氏からD氏にお金をお支払いさせている。

 

多田神社は神社を担保にして土地をC氏に差し出し、結果、D氏は7000万円を手に入れている』。『多田神社の債権者であるE氏が、多田神社を債務者として多田神社の根抵当権内で、10億円を支払いさせている』。また、引用サイトには、以下の記述があります。『多田神社の抵当権でいくつかの会社がお金を回しているように借金が動いています。そして、2024221日に最後の借り入れがあり、その1週間後に借金をしていた多田神社の宮司が急死しています。さらに16億円という巨額の資金が何のために必要だったのかが明らかになっていない。

 

神社関係者も分からないと言っているそうです。この事件は宮司がなんらかの借金をしたことで神社が売りに出されてしまった、あるいは、10憶円の借り入れがされた約1週間後に死去していることから、不穏な空気が流れています。さらに一説によると関係している企業が中国系の不動産業者という噂もあることから、昨今問題になっている中国系企業による神社、寺の買取り乗っ取り問題なのでは?とも言われていて現在進行形の事件となっています』。個人的には、急死した宮司の借金で16億円もの大金が動いた事件だとは考えにくいと感じます。

 

多田神社の土地・建物を担保に金を貸すのが銀行などの金融機関です。これは、裁判所などの公権力や金融機関を含めた神社などの宗教法人から大金を動かす仕組の構図にも思えます。それが、古くからの支配層の松利権という裏金だと推察しています。債権者の業種は、不動産仲介業者、飲食業(2)、中古車販売業の4者であり、経験と感覚から裏世界に通じる反社・サンカの領域が絡んでいると睨んでいます。こうしたスキームによって、支配層の松利権という裏金を該当者に流している一種のマネロンの可能性も暗示されます。

 

それ故、急死した宮司の個人的な借金が理由ではなく、支配層全体のグルの構図だと捉えています。2023915日~2024221日に、多田神社に総額16億円の根抵当権が設定された直後の2024229日に宮司が急死しています。急死した宮司の情報をネットで調べると、《スクープ!借金まみれの名刹「多田神社」/若き宮司が「謎の死」》に行き着きました。そこには、『その訃報が載ったのは(2024)415日の「神社新報」だった。「福本賀範氏(ふくもとよしのり、兵庫県川西市多田院多田所町1-1、多田神社宮司、二級上)229日帰霊、享年42

 

平成17年多田神社権禰宜を拝命し、22年禰宜、30年宮司に就任した。神社本庁参与、県神社庁協議員会常任委員などを務めた」とある』と記されていました。《多田神社-SHINDEN》には、福本賀範の経歴が記されています。『福本賀範(1982-2024)1982(昭和57)生。2005(平成17)国学院大学神道学専攻科修了。2018(平成30)多田神社宮司。2024(令和6)229日死去』。2024229日に死去した多田神社の前宮司・福本賀範の御魂が上がるよう意図して光を降ろすと「殺された可能性がある。反社。利権」と伝えられました。やはり、サンカ・反社工作員が関係した支配層の松利権の闇が絡んでいるようです。(つづく)