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10月21日11:50配信《KAT-TUN元メンバーの逮捕映像、麻取が外部へ提供》(朝日新聞DIGITAL)のニュース記事が目に入りました。「麻取」とは「麻薬取締役部」のことです。


KAT―TUN元メンバー・田口被告の事件で、関東信越厚生局麻薬取締部が2人の自宅を捜索した際に撮影した動画を、テレビ制作会社の依頼に応じて提供していたことが分かりました。

 

2019年5月22日、アイドルグループKAT―TUN元メンバー・田口淳之介被告(33)と元俳優・小嶺麗奈被告(39)が大麻取締法違反の疑いで、逮捕され、6月5日、起訴されました。

 

7月11日、東京地裁で初公判が開かれ、田口被告は起訴内容を認めました。検察側は懲役6月を求刑し、即日結審しました。7月30日に予定されていた判決公判は、延期。

 

直前になって検察が、麻取が撮影動画をテレビ制作会社に提供した問題を把握。捜査の過程に問題がなかったか検討するという検察の意向で、判決が延期されていました。

 

動画には、手錠をかけられる様子も映っており、弁護人は「重大なプライバシー侵害」と批判しています。「麻薬取締役部」は、厚生労働省地方厚生局に設置されている部署。

 

「麻薬Gメン」とも呼ばれ、ドラマにも出て来る脚光を浴びる組織です。今回の問題は、当然、金銭のやり取りも推測され、普通に行われて来たのだと感じます。

 

動画の映像は、麻取にとっては、個人や組織の手柄を世間にアピールになります。テレビ会社は、数字を取るための手段です。エゴを満たすために深い闇い染まって行きます。

 

麻取を調べていくと、闇の深さを感じる記事を見つけました。《元麻薬密売人の獄中告白「私をスパイとして使ったマトリを許せない」》(2016.12.6 現代ビジネス)。

 

麻取の捜査員が、手柄をあげるために密売人をおとりとして使っていたのです。今回、検察が「待った」をかけたことに救いがあります。世の中の公権力は、体制側となり闇の役割となる場合が多いです。

 

公権力とは、検察、警察、裁判所、税務署、自衛隊のことで、麻取も入ります。日本は、公権力とメディアが繋がっていて、メディアが深い闇としての中核を担っています。ここに光を入れる必要があります。