《鈴木知事、最大会派・自民党 お互いに決断できず…IR誘致断念の背景 北海道》(11/29(金) 18:30配信 北海道ニュースUHB)のヤフーニュース記事を読みました。
鈴木直道・北海道知事は29日の道議会で、統合型リゾート=IRの誘致について、国への申請を事実上断念すると表明しました。こんなに早くIR誘致を断念するとは思いませんでした。
29日の道議会での発言で鈴木知事は「限られた時間の中で、希少生物への対応など環境への配慮を行うことはできない」として、誘致を見送る考えを示したのです。
誘致のプラス要因としては、税収増、経済界の要請、苫小牧市議会の決議。マイナス要因としては、環境影響、自民党会派がまとまらないこと、道民アンケートで66%の反対、インフラ整備、タイトなスケジュール、といいます。
いずれにしても、とても喜ばしいことです。エネルギーワークを行った甲斐がありました。実は、苫小牧市は、北海道における水の場所で、とても重要と感じていました。
苫小牧市は、石狩平野の南端にある都市です。北海道には、石狩平野と十勝平野の2つの大きな平野があります。釧路市には釧路湿原もあり、水の道が通っています。
水の道は光の道です。この光の場所に、カジノ施設が建設されることは、闇で封じられることになるのです。何としても、IR誘致によるカジノ建設は阻止したいと思っていました。
苫小牧市には、東部に淡水湖である「ウトナイ湖」があります。周囲は低湿地が広がり、沼が点在していて、「ウトナイ湖」はその中で最大です。ハクチョウなどの渡り鳥の中継地ともなっています。
1991年には日本で4番目の「ラムサール条約登録湿地」となっています。ニュース記事には、苫小牧市民の人たちのIR誘致反対運動もあったといいます。
自然は、お金に代えられない大切なもの。地球に光が広がっている今、闇を置くことは逆行することです。苫小牧市と並んでIR誘致の有力候補地の大阪市、横浜市の動向を見守って行きたいと思います。