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<北海道>厚別・山本地区も「NO」 トンネル残土反対で署名》(12/24(火) 18:29配信 HTBニュース)という札幌新幹線関連記事がヤフーニュースに載っていました。

 

北海道新幹線は、令和12(2030)年度末の札幌開業に向けて建設工事が進められています。北海道新幹線の新函館北斗・札幌間の延長は約212kmで、その80%におよぶ約168.7kmがトンネル区間です。

 

トンネル工事によって、約1,950万立方メートルもの大量の掘削土の発生が見込まれています。この掘削土は、「対策土」と「無対策土」の2種類に分けられます。

 

「対策土」は、土壌汚染対策法に規定されている土壌溶出基準値を超える自然由来で人体に有害なヒ素などの重金属等を含む土です。「無対策土」は、基準値を超えない土のことです。


その内訳は、対策土が約670万立方メートル、無対策土が約1,280万立方メートルとなっています。今回の記事で問題になっているのは、トンネル工事に伴う対策土の受入れ先です。

 

札幌市は、トンネル残土の受入れ先として厚別区の山本地区、手稲区の金山地区を候補に定めていますが、2つの地区からは対策度の受け入れ候補地から除外を求める署名が提出されました。

 

札幌市手稲区の金山地区は今月10日に約1万500筆の署名を提出し、厚別区の山本地区は、24日、約3800筆の署名を提出しました。どうして手稲区と厚別区が残土候補地なのか、です。

 

手稲区の金山地区は、札尊トンネルの現地である理由から理解できますが、厚別区の山本地区が残土受入れ候補地になる理由が何故か見当たりません。

 

逆に、当地区は、ごみの埋め立て処分場や雪捨て場などを受け入れてきたといいます。何でも嫌な物を押し付けられている分け隔てられた土地のようです。歴史的背景を調査する必要があると思います。

 

いずれにしても、全長の80%もトンネルが占める札幌新幹線が本当に必要なのか、です。利便性を取るか、自然を取るかです。本州のリニア新幹線と同じ状況です。

 

「大切な自然を守らなければいけない」と思う人々が多くならないと状況は変わりません。それは、人間のエゴが自然を破壊していくからだと思います。