
新年早々、ヤフーニュースに米軍がイランを空爆した記事が掲載されました。《米軍、イラン有力司令官殺害 トランプ氏指示、イラク空爆 ハメネイ師「厳しい報復」》(1/3(金) 10:34配信 時事通信)。
米国防総省は2日夜、トランプ大統領による指示で、イラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官を殺害したと発表しました。ソレイマニ司令官が率いるコッズ部隊はイラン革命防衛隊で対外工作を担うとされます。
トランプ米大統領は3日、ツイッターに「ソレイマニ司令官は多数の米国人殺害をたくらんでいた」と投稿し、殺害を正当化しました。今回の空爆は、突然起きたものではなく一連の流れの中の出来事のようです。
米軍は先月末、イスラム教シーア派組織が駐留米軍基地を攻撃したので、イラクとシリアにある拠点5カ所を空爆していました。背景には、米国とイランは対立関係にあります。米国はイランに対して経済制裁を行っています。
それに対してイランは、核開発を進めるウラン濃縮の宣言をしています。米国は、イラン核合意から離脱しました。米国国防省は、声明で「イランの今後の攻撃計画を抑止することが目的だった」と説明しています。
これは、あくまで建前の大義名分でしょう。米国の基本は、武器を製造販売して利益を得る「軍産複合体」がベースの国です。武器が売れなければ経済が回らないという前提があります。
ですから、米国の基本的な姿勢は、パワーバランスで有利になるよう武力で抑えつけるやり方です。武器が売れるよう武力行使して、平和にさせないようにしているのです。
ただし、トランプ大統領は、従来の米国大統領とは異なり、「軍産複合体」の言いなりにはなっていないと感じます。超個人主義で、自分の都合を最優先にします。
それ故、「軍産複合体」ベースの米国の闇を壊す役割とも言えます。《20年前のクリントン氏と類似?トランプ氏、弾劾渦中の空爆米》(1/4(土) 13:37配信 時事通信》という記事もありました。
弾劾に渦中にあるトランプ大統領にとって最重要課題は、今年11月の「大統領選」です。民主党は、共和党のトランプ大統領の再選を阻止するため、弾劾に掛ける手続きをしたのです。
民主党にとって弾劾は、トランプ大統領の評価をマイナスにさせる働きです。今回のイラン空爆の目的の1つは、米国民の目を弾劾から背けるための「スピンコントロール」と感じます。
印象操作、情報操作するために軍事行動も辞さないというのが米国です。もう1つは、膠着状態に陥っている対北朝鮮関係を有利に進めるためです。イラン空爆は、北の将軍様への示威行動になります。
米国もイランも第三次世界大戦というような終末戦争にエスカレートさせないと信じていますが、予断を許さない状況です。今後の事態の推移を見守っていきたいと思います。