中国武漢市を中心に集団発生した新型コロナウイルスによる新型肺炎患者の拡大が深刻化しています。1/29時点で、日本国内でも4人の新型コロナウイルス感染者が確認されています。
厚生労働省のまとめによりますと、1月28日正午現在、世界各国で確認された感染者は4561人に上っています。 このうち中国国内の感染者が4515人を占め、死亡者は106人が報告されています。
日に日に新型コロナウイルス感染者や死亡者の数が増加しており、パンデミックの様相を呈しています。このような状況下で、日本でも人から人への感染の可能性を示唆する報道がありました。
《新型肺炎、奈良運転手バス立ち寄り先》(2020年1月29日 午後2時10分 福井新聞)。人から人への感染の疑いのある方は、奈良県在住の60代日本人男性です。
バス運転手として中国湖北省武漢市からのツアー客を乗せましたが、自身の滞在歴はありませんでした。厚労省はツアー客からうつったとみて感染経路を調べています。
奈良県のバスの運転手は、大阪府内のバス会社に所属する社員で、中国・武漢のツアー客を乗せたバスは東京都、山梨県、奈良県などに立ち寄ったといいます。
この事例からすると、新型肺炎の症状が出ていない感染者の人と接触することで、比較的容易に感染する可能性があることになります。常に、自分で自分を守る心掛けをすることが重要だと感じます。
基本的な感染対策は、「手洗いの徹底」「アルコール消毒の活用」「人混みを避ける」「マスクをする」「口と鼻をティッシュなどで覆う」「感染が疑われたら医療機関を受診する」などです。
しかし、深刻なことに「結膜感染」の可能性を示唆する報道もあります。《新型肺炎「結膜から感染の疑い」? 感染した医師が指摘》(2020年1月24日 17時44分 朝日デジタル)。
コロナウイルスは一般的にくしゃみなどによるしぶきで感染しますが、今回の新型コロナウイルスの場合は異なり、治療に当たる医師らに保護メガネ着用の必要性も指摘されています。
中国武漢で感染し発症した医師の王氏自身が伝えているので説得力があります。 いずれにしても、侮(あなど)らず、心配し過ぎず、冷静に危機感を持って対処することが賢明だと思います。