3月25日、東京都の小池百合子知事は会見の中で、新型コロナウイルス感染者が新たに41人確認されたと発表しました。感染者の中の11名は院内感染によるものだといいます。
東京都の感染者数は、一昨日23日が16人、昨日24日が17人と過去最多になっていました。小池知事は、東京は、感染爆発の重大局面にあり、週末の外出自粛要請をしました。《東京、週末の外出自粛要請「感染爆発の重大局面」》(朝日新聞DIGITAL)
ここ3日間で、門戸を切ったように感染者数が急激に増加しています。東京オリンピックの開催延期が正式に決まり、感染者数を少なく見せる必要がなくなったこともあります。
さらに、隠蔽理由の(2)検査利権の存在もあると感じます。2月26日、新型コロナウイルスのPCR検査に代わって、迅速な検査機器が開発されるという報道がありました。《キョーリンとキヤノン株が逆行高、迅速ウイルス検査機器の需要見込む》(Bloomberg)
2月18日、安倍晋三首相は、新型コロナウイルス感染症対策本部で、ウイルス検査について「2種類の簡易検査機器の開発が本日終了した。これまで6時間かかっていた検査を1時間程度に短縮する」と明らかにしました。《ウイルス検査「1時間に短縮」、2社が開発 首相公表》(日経新聞)
安倍首相が発表した2社とは、杏林製薬と栄研化学です。杏林製薬は、遺伝子定量装置「GeneSoC(ジーンソック)」について、2020年3月中の利用開始を目指すと発表しています。
また、3月23日、栄研化学は、国内医療関連施設向けに新型コロナウイルス検出キット「ルーパンプ2019-nCoV検出試薬キット」を新発売しました。検査機器の発売が、東京の感染者数急増の時期に重なっています。
これは偶然でしょうか。今までPCR検査拒否が起きていたのは、利権で繋がった企業が検査機器を開発する時間が必要だったからだと感じます。関係者が利益を得るための時間稼ぎだったようです。
安倍首相が発表したことは、2社の検査機器を使うということです。新しい検査機器が発売する前に、PCR検査体制が整ってしまったら、関係医療機関に新規機器を販売することが出来なくなります。
国民の命と健康を犠牲にして、組織集団が私腹を肥やす利権構造が垣間見えます。自分の懐に入る金のために、懸命にやっている振りをして嘘をつき、真実を隠して来たのです。(つづく)