1948年9月9日に北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は、独立・建国されました。1392年-1897年の李氏朝鮮、1897年-1910年の大韓帝国、1910年-1945年の日本統治、1945年-1948年の連合軍軍政期を経て、朝鮮半島は分断され、北朝鮮と韓国が成立しました。
第二次世界大戦末期の1945年8月9日、ソ連対日参戦によってソ連軍は満洲国への進軍を開始し、朝鮮半島北部に侵攻します。9月2日に日本が降伏文書に調印(ポツダム宣言受諾)したことで、日本の朝鮮統治は正式に終了しました。
その後朝鮮半島は、北緯38度線以南をアメリカに、38度線以北をソビエト連邦に占領され、両国軍の軍政統治を受けました。アメリカ軍政によって1948年8月15日に李承晩を首班とする大韓民国が朝鮮半島南部単独で樹立され、朝鮮の分断が決定的となりました。
これに対抗して朝鮮半島北部でも独立準備が加速し、同年9月9日に金日成首相の下で、朝鮮民主主義人民共和国が建国されました。また、表側の歴史とは別に、裏側もあります。
日本統治時代の朝鮮半島は、工作機関としての満鉄を中心とする阿片政策による中国満州の統治と連動していたことが分かっています。満州から朝鮮半島を繋ぐ鉄道が敷設され、アヘンの製造販売の仕組を確立していたとブログ記事で記述しています。
日本統治時代のアヘンの生産地は現在の北朝鮮であり、今の北朝鮮による麻薬の輸出と結びつきます。2020/2/7の西日本新聞の記事には、国家による外貨獲得のための麻薬密売の実体が報道されています。
北朝鮮の資金稼ぎのための麻薬や偽札などの反社活動のルーツは日本統治時代にあったと感じています。日本統治時代の朝鮮半島には、日本による朝鮮監督府と朝鮮軍が置かれていました。
朝鮮軍とは、朝鮮を管轄した大日本帝国陸軍の軍の一つです。北朝鮮と帝国陸軍の関係をネットで調べると《北朝鮮は元日本陸軍将校が作った?》のサイトに行き着き、下記の記述がありました。
「北朝鮮は、ソ連の指導により人工的に作られた国であるため、金日成を始め指導者たちは、国家運営について素人集団でした。そこで、日本陸軍中野学校で訓練を受けた畑中理(はたなかおさむ)氏が、金日成の顧問として人工国家の建国の指導にあたりました。」
北朝鮮は、ソ連によって作られた国で、その指導を帝国陸軍中野学校で訓練を受けた畑中理が行ったといいます。陸軍中野学校は、スパイ養成学校だと知っていましたが、さらに調べて行きました。(つづく)