結核の歴史を調べていくと、キリスト教会によって設立された結核療養所が全国各地に置かれたことが分かります。この結核療養所が、現在の日本の病院網に繋がって来ました。
医療伝道を通じてのキリスト教の布教とデータ収集のための人体実験も兼ねていたと感じます。キリスト教と結びつく病気は、結核の他に、ハンセン病があります。
ハンセン病は、らい菌を病原体する細菌感染症で、人に対する感染力は弱いとされます。皮膚や神経、粘膜を冒し、早期発見および治療を行わないと、顔や手足に外観を損なう障害が残るとされる病気です。
病名は、1873年に、らい菌を発見したノルウェーの医師、アルマウェル・ハンセンに由来します。ハンセン病は、患者の視覚的な顔の変形などから、昔から人々の間での差別や偏見が生まれて来た病気でした。
《キリストの手》には、旧約聖書にイエスが重い皮膚病(ハンセン病)に罹った人の願いで、手で触れることで病気が去ったと記されていることについて、キリスト教信徒の立場で言及しています。
『ハンセン病の人が「主よ、御心ならば、わたしを清くすることがおできになります」と願った。イエスが手を差し伸べて、その人に触れ、「よろしい。清くなれ」と言われると、たちまち重い皮膚病は去った。』と聖書に記されています。
聖書には、ハンセン病患者自体が「清くないもの」としているように感じます。キリスト教は、天使と悪魔、天国と地獄のように「分離」によって深い闇を創るための役割としての宗教です。
キリスト教の「分離」は、良い悪いで区分けして、悪いものを拒絶して、良いものだけを受入れるものです。「分離」によって、分け隔てが生まれ、差別が生じます。
キリスト教が起点となり、光と闇の戦いを通じて、戦争や軍隊さらには、医療に繋がって来ていると感じます。過去のヒプノセラピーで、「ハンセン病は人間の中で一番大きいカルマ。人類の闇。宇宙から持ち込まれた」と伝えられました。
地球という目に見える三次元世界であるからこそ、見た目が異なるものを排除しようとする分離の闇が生まれます。私たち人間が深い闇を経験するための役割としてのハンセン病だったと感じます。(つづく)