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週刊新潮 20201119日号掲載の《「利権の島」買収の裏に「加藤官房長官」“口利き”面談記録も》と《防衛省「馬毛島」買収、45億円の島が160億円に化けた裏側 菅総理、加藤官房長官が関与か》のネット記事を読みました。馬毛島を巡って金儲けを目論む地権者と、税金を懐にいれる闇の錬金術を駆使する政治家の姿が暗示されています。

 

問題の前提は、馬毛島(まげしま)が、20116月、土地の99.6%を所有するタストン・エアポート(馬毛島開発から商号変更)と防衛省の間で、用地交渉開始の合意書が締結され、また、日米安全保障委員会(2プラス2)における共同文書に、硫黄島で行われている陸上離着陸訓練(タッチアンドゴー)の移転先として明記されたことでした。

 

記事には「馬毛島の買収で地権者と合意した、と当時官房長官だった菅総理が発表したのは昨年12月。買収の舞台裏は一切表沙汰になっていないが、その一端が分かる訴訟が密かに進んでいる。そこには加藤勝信官房長官の「口利き」を示す面談記録が証拠として提出されていた」とあります。

 

訴訟とは、不動産業を営むリッチハーベスト社が馬毛島の地権者のタストン・エアポートを相手取り、馬毛島の売買代金160億円の3%、約5億円を仲介手数料として支払うよう求める民事裁判を起こしているものです。タストン社とリッチ社は専属専任媒介契約を結んでおり、その背景に「脅迫」があったとタストン社側は主張しています。

 

提出された証拠は、馬毛島売買の仲介行為に関する「面談記録」で、専属専任媒介契約が交わされた2日後の201662日、リッチ社は当時内閣府特命担当大臣だった加藤勝信官房長官の議員会館で秘書と面談しています。さらに、その2年後181025日から1228日にかけて、リッチ社は4度も議員会館で面談しています。

 

タストン社と防衛省が馬毛島の売買仮契約を結んだのは1919日で、契約直前にリッチ社は加藤氏と面談を重ねていました。リッチ社と加藤勝信官房長官の義父、故加藤六月元農水相は古くからの親しい間柄で、それが勝信氏に引き継がれているといいます。

 

この件に関する最大の謎は160億円という売買金額です。しかも、2017年に防衛省が出した土地評価額は45億円であったのに、それから売買仮契約が交わされる191月までの間に115億円が上積みされたわけなのです。加藤勝信官房長官と繋がっているリッチハーベスト社は、裏世界の反社だと感じます。

 

記事には、「“どのように土地鑑定評価をしても45億円がせいぜいと主張する防衛省を押し切り、タストン社長の立石勲氏が勝手に作った滑走路の建設コストを無理に上乗せして160億円という買収金額を工作したのが、菅さんの意を受けた和泉補佐官と、加藤さんだったと見られている。菅さんが加藤さんを官房長官に抜擢したのはその論功行賞もあったのでは」とあります。

 

馬毛島利権疑惑には、菅義偉首相、加藤勝信官房長官とコネクティングルーム不倫問題の和泉洋人補佐官の関与が示唆されます。森友問題、夕張リゾート疑惑、アキタフーズ問題などと同様に、腐敗しきった政治家や官僚が、日本の国民の税金を直接的、間接的に自分の懐に入れる利権工作をしているのです。

 

地権者であるタストン社長も、最初は、IR事業を巡る現金受領問題で維新から除名処分になった下地幹郎・衆議院議員のルートで馬毛島を高値で売却するよう動いていました。今まで、ワークをしていなかった加藤官房長官、下地議員と馬毛島に光を降ろしました。

 

「図々しい人」「金のために嘘をつく人」「いいです。良いようになる」と伝えられました。日本の深い闇も崩壊しつつあります。日本の国の財産や国民の税金が反社を介して流用され、私腹を肥やして来た支配層の人たちが落とし前をつける時が来ています。日本の暗闇が終焉を迎えることを願っています。