「JASRAC、音楽教室に潜入2年 主婦を名乗り」のニュースを読みました。JASRAC(ジャスラック:日本音楽著作権協会)は、ヤマハ音楽教室と著作権を巡り訴訟を起こしています。
音楽教室の講師や生徒の演奏が、著作権が定める「公衆に聞かせる目的の演奏」に抵触するかどうかを争っています。証拠集めのために、職員を生徒として2年間、音楽教室に潜入させたというのです。
著作権を守るという大義の下、出来るだけ多くのお金を集めようとしていることは誰の目にも分かるでしょう。何が大切なのかを全く忘れてしまっている感じです。
音楽とは、音を楽しむことです。これが音楽の原点だと思います。楽しむための歌であり、演奏です。お金を一番大事にしていくと、楽しむという「光」を失って行きます。
JASRACは、より多くのお金を得ようとして「支配」を強めています。著作権を杓子定規に捉えていくと、ギスギスしたものになっています。NHK受信料制度と同じような理不尽な支配になります。
人々が気軽に歌ったり、演奏したりして楽しめるから、楽曲や歌が広がります。2年間、主婦の名目で生徒に成りすまして来た、スパイのようなJASRAC職員の人は、どういう気持ちで教室に通っていたのでしょうか。
何か、気の毒でもあり、情けない感じもします。生徒の人たちの殆どは、好きだから習っていると思います。現実世界での「お金」は闇の役割です。「お金」に支配されると、大切な「光」が封じられます。
NHKは、カーナビ、スマホ、PCからも受信料を徴収する方向に進んでいます。JASRACも、幼稚園の演奏会や、公共の場での人の鼻歌からもお金を取ることを考えているのでしょうか。
JASRACの暗闇は限界まで達しているようです。光の世の中は、何事にもおおらかだと感じます。いい加減に「お金が全て」という世の中は早く終わって欲しいという気がします。